側近は、トランプ氏の指示で動き、罪を犯した  

まさかのトランプ大統領弾劾か-トランプ氏の個人弁護士で忠実な側近だったマイケル・コーエン氏が21日、ニューヨークの裁判所に出廷し、2016年の大統領選挙での選挙資金の不正な利用を禁止する法律に違反した罪など8つの罪を認めた。コーエン氏は、司法取引に合意しており、今後、ロシア疑惑関連でトランプ氏に不利な証言をする可能性があり(NHK)、賭けサイトでは、「トランプ弾劾」予想が一気に高まった。

「8つの罪」は、脱税、選挙資金違反などで、詳細が、ニューヨーク南連邦地検のサイトに掲載されている。こうした情報を積極的に公開する姿勢は、組織としてのアピールもあるのだろうが、透明性、説明責任を重視する米国の民主主義精神の表れなのだろう。

コーエン被告は、トランプ氏との不倫関係を暴露しようとしたポルノ女優や米誌「プレイボーイ」の元モデルに対し、それぞれ13万ドル(1430万円)、15万ドルを支払ったことを認めている。「ただトランプ氏側は「口止め料」の存在など、関与を否定しているため、これが大統領選候補だったトランプ氏への違法な献金とみなされ、連邦法に問われた」(産経新聞)。

議会に弾劾を促す弁護士

コーエン氏の弁護士であるラニー・デービス(Lanny Davis)氏は同じ日に声明を発表し、トランプ氏がコーエン被告に「罪を犯す」よう指示したと述べた(ブルームバーグ)。また、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「米議会はこの指示について調査を開始すべき」で、調査するに「十分な証拠が今は確実に存在する」と語り、議会に弾劾を促した(ブルームバーグ)。

こうしたニュースにいち早く反応したのがオンライン賭けサイト。政治に関する予想を行うサイト「プレディクト・イット(PredictIt)」では、トランプが弾劾されるとする予想の「株価」が5ポイント上昇し、45セントとなった。8月21日の終値は、過去3カ月で最高値になったという(ニューズウィーク)。大統領弾劾については、近くまとめてみたい。

なぜ心変わり

それにしても、「トランプが撃たれたら自分が弾を受ける」とまで公言していたコーエン氏がなぜ心変わりしたのか。デービス弁護士は、「ミカエルは、7月2日に自分の家族と国を第一に考え、ドナルド・トランプ氏について真実を話すと約束したことを果たしている」とツイートしている。

また、7月16日の米ロ首脳会談を受けて、コーエン氏はトランプ氏が大統領には「不向き」だと考えるようになったと述べた(ウォールストリート・ジャーナル)。トランプ大統領が自国の捜査機関よりもプーチン大統領の発言を信用する趣旨の発言を指しているのだろう。

まあ、でも、やはり、司法取引に応じて、罪を軽くすることが最大の理由なんだろう。デービス弁護士は、クリントン政権の特別顧問を務めるほどの民主党寄りで、7月にコーエン氏がデービス弁護士を雇った時から、コーエン氏はトランプ離れを決めていたのではないか(Wikipedia)。

追い詰められつつあるトランプ大統領は、21日夜、南部ウェストバージニア州で支持者を前に演説し、いわゆるロシア疑惑について「魔女狩りだ」としたうえで、「どこに共謀があるんだ」と述べて、改めて疑惑を否定(前出NHK記事)、22日朝には、ツイートで「有能な弁護士を探しているなら、マイケル・コーエンは雇わないよう強く勧めたい!」とコメントした(ブルームバーグ)。

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