キャッシュレス、カードレス初心者の記① アップルが日本方式に合わせた

新年、明けましておめでとうございます。2019年最初のブログは、テレビCMが最近盛んで、今年ブレイクしそうなキャッシュレスの話題から。

スマホひとつで買い物し、電車に乗るようになってから1カ月余。レジでスマホをかざすだけの簡単会計は爽快だ。「おサイフケータイ」を以前から使っている人には、何をいまさらの話だが、iPhoneを使っていたせいもあり、キャッシュレス、カードレス化に縁が薄かった。自らの体験を通じて日本のキャッシュレス、カードレス事情をまとめてみた。利用の壁も見えてくる。

キャッシュレスに縁が薄かった個人的理由

これまでスマホを財布代わりに使えない事情がKobaちゃんには二つあった。ひとつは、交通系電子マネーにパスモを使っていたからだ。スイカはスマホにお金をチャージできるけれど、パスモはできない。通勤経路は私鉄と地下鉄だけでJR利用はなかったので、定期券カードはパスモの選択肢しかなかった。

もちろん、スイカ同様、パスモカードでもコンビニなどで買い物はできるのだが、その気にならなかった。会社の交通費を精算する時、買い物の費用は当然ながら除外するのだが、その作業が面倒だからだ。細かく印字された利用履歴からピックアップしなければならないので、パスモは交通機関専用にしていた。

もうひとつは、スマホがiPhoneだったからだ。iPhoneは2016年に発売された7、7Plus以降にならなければ、補助機材を使わない限り、スマホのサイフ利用はできなかった。日本の電子マネーの決済方式が独自仕様で、アップルの仕様に合わなかったからだ。国際標準規格に合わないことから、ケータイの時に陥ったガラパゴス化を懸念する声も出ているという。

ガラパゴスが懸念されたFelica

どういうことか理解するためには、キャッシュレス決済の全体像が頭に入っていた方がいい。キャッシュレス決済には、データ交信の方式から大きく分けて、①接触型(クレジットカードなど)、②非接触型(スイカ、パスモ、楽天Edyなど)、③QRコード、バーコード読み取り--の3方式がある。主流という意味では、事実上、3方式しかないと言った方がいいかもしれない。

②を非接触型という呼称に違和感を覚えないだろうか。スイカやパスモで改札を通過する際には、「タッチ」気分の人が多いだろう。それが「非接触」だとは。実は、改札口のリーダーとカード(あるいはスマホ)間は、微弱な電波が飛び交ってデータを交信しているそうで、タッチする必要はないのだ。

この非接触型の交信技術に日本では、ソニーが開発したFelicaと呼ぶ方式が圧倒的に普及している。携帯電話用のモバイルFelicaチップも開発され、これを搭載した携帯電話が2004年7月に発売され、携帯でEdy、スイカが使えるようになった。これが「おサイフケータイ」として普及していく。

しかし、Felicaは近距離無線通信(NFC)の国際標準規格と互換性を持たない。アップルの電子財布であるApple Payも別の通信方式だったが、iPhone7から日本市場ではFelicaを採用したため、スマホを財布代わりに使えるようになったというわけだ。iPhone7ならばスイカもチャージできる。

Felicaのガラパゴス化を懸念する声もあるが、アップルの採用を見ると、技術的には海外との壁はそれほど高くないのかもしれない(こちら)。

※以上の記述は、主に次のWikipediaの記事に拠る。
非接触型携帯

Felica

ガラパゴス化

前述したスマホを財布に使えない二つの事情のうちのひとつであるiPhoneは財布にできないという、個人の力ではどうしようもない壁が2年前に消えていた。もっとも、そのことも今回キャッシュレスのことを調べて初めてわかったことだけれど。

もうひとつの事情である、パスモを使わざるを得なかったという壁も、2017年に退職して定期券がいらなくなったので、スイカでもOKになった。

すでに使える環境になっていたところに、世の中もキャッシュレスの関心が高まってきたので、やってみようという気になった。体験してみて、財布を持たず、スマホひとつで外出できるようになればいいのにと思うようになった。それが実現するには、利用できる店舗がもっと増え、運転免許証や健康保険証もスマホに入る必要がある。セキュリティなどでクリアすべき問題もあるのだろうが、いつごろ実現するだろうか。調べてみたい。その前に、電子マネー初心者の体験を次回つづってみる。