テクノロジー系ネットメディアの”出自”を調べてみた

AIや5Gなど最先端のICT(情報通信)のことを調べることが多いので、テクノロジー系のネットメディアによくアクセスする。そこに載っている記事を信頼しないわけではないが、メディアの発行元(運営会社)ぐらいは知っておく必要があるだろうと、調べてみた。 まだまだ数多くのテク系メディアはあるが、個人的によくアクセスするメディアに絞った。
たいてい、ページの終わりに、「運営会社」「〇〇日本版について」などのリンクが張ってある。
出自をたどると、ベライゾン、ソフトバンクグループなど通信キャリアによって運営されているメディアが多いことを知った。また、WIREDがVOGUEの出版元が運営していとは意外だった。
ブログの分量は1600字程度に抑えるつもりだが、今回も、前回同様、長めになってしまいました。

テクノロジー系ネットメディアの運営会社
メディア名 現在の運営会社
TechCrunch(テッククランチ) ベライゾングループ
Wired(ワイヤード) コンデナスト・パブリケーションズ
ITメディア アイティメディア(ソフトバンクグループ)
EE Times Japan 同上
MONOist 同上
ビジネス+IT SBクリエイティブ(ソフトバンクグループ)
Gigazine OSA
CNET Japan 朝日インタラクティブ(朝日新聞グループ)
ZDNet Japan 同上
Engadget日本版 AOL(ベライゾングループ)
ギズモード・ジャパン メディアジーン

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TechCrunch Japan

TechCrunchは、2005年にシリコンバレーでスタート。現在は、米大手通信キャリア、VerizonグループのVerizon Media/Oathが運営。日本版は2006年6月にスタート、Oath Japanが運営している。スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディア(同社サイト)。

WIRED

女性向けファッション雑誌で世界的に有名な「VOGUE」を出版するコンデナスト・パブリケーションズ(Condé Nast Publications)が運営会社。米ニューヨークに本拠を置く多国籍雑誌出版で、1907年に設立された(ウィキペディア)。
WIREDは、1993年1月にに米国で創刊。その創刊号のなかで、『WIRED』は単なるテクノロジーについての雑誌ではなく、デジタル革命を人類が火を扱えるようになったときに匹敵するほどの社会変化だととらえ、そこにmeaning(意味)とcontext(文脈)を与えていくことを「究極のラグジュアリー」だと宣言した。ジャンルはビジネス、インターネット、ジャーナリズム、カルチャーなど(ウィキペディア)。

ITmedia

ソフトバンクグループのアイティメディアが運営。同社はインターネットに特化したメディア企業で、運営する媒体も多く、ITmedia NEWSを中心に、ITmediaビジネス、ITmediaエンタープライズ、MONOist、EE Times、調査のチカラ、ねとらぼなど30近い(同社サイト)。

EE Times Japan

上記アイティメディアが運営するメディアのひとつ。「世界のエレクトロニクス動向がわかる総合情報メディア」。半導体、電子部品、ディスプレイ、電子計測、設計開発ツール、電子材料などの技術トレンド、業界のビジネス動向をフォロー(同社サイト)。業界ニュースだけでなく、「米国の対中国政策は“修正”が必要」「Huaweiについて否定的な報道が目立つ4つの理由」といった大きなテーマを扱ったコラムも魅力。

MONOist

アイティメディアが運営するメディアのひとつ。「日本の製造業のモノづくりに関する最新情報や、問題解決につながる“気付き”を発信し続けているモノづくり専門メディア」(同社サイト)。

ビジネス+IT

ソフトバンクグループのSBクリエイティブが運営。文字通り、ITを経営に活用する記事が多い(同社サイト)。長文で骨太の記事も目立つ。無料会員登録すれば全文が読めるET。

Gigazine

大阪府茨木市にあるOSAが運営。編集長の山崎恵人氏が関西学院大学生時の2000年4月1日始めたブログが始まり。老舗のニュースサイトで、2008年3月には、英ガーディアン紙の「世界で最も影響力のある50のブログ」に選ばれている(同社サイトウィキペディア)。

CNET Japan

朝日新聞の子会社、朝日インタラクティブが運営。CNETそのものは米CBSコーポレーションの子会社で、ITに特化したメディア企業。日本版ウェブサイトの始まりは1997年の老舗ニュースサイト。当初は、NTTPCコミュニケーションズが運営していた。朝日新聞の買収は2009年7月1日(ウィキペディア)。

ZDNet Japan

朝日新聞の子会社、朝日インタラクティブが運営。ソフトバンクパブリッシング、CNET日本法人などの手に渡った後、2009年9月1日から現状の運営に変わった。
CNET Japanと同じ朝日インタラクティブの運営だが、ZDNet Japanのサイトによると、「ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください」と違いを説明している(ウィキペディア同社サイト)。

Engadget日本版

Engadgetは、米インターネットサービスプロバイダーのAOLが運営。米国で2004年にスタート、各国語版を展開する。Aデジタルガジェット(デジタル家電)の最新情報を主に伝えるが、日本版ではジャーナリストによるコラムなど独自コンテンツも掲載している(同社サイトウィキペディア)。

ギズモード・ジャパン

メディアジーンが運営。もともとは、2006年7月31日、月刊誌「サイゾー」を発刊していたインフォバーンが始める。その後、同社グループのメディアジーンが運営。
Gizmodoそのものは、米国のオンラインメディア企業、ゴーカー・メディアが運営している。同社は、フィナンシャル・タイムズの記者だったニック・デントンが創業、「ライフハッカー」など有力なメディアを抱えている(ウィキペディアなど)。

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