英国期待の「抗体検査」は実施に遅れ 検査キットの精度悪く

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 新型コロナウイルスとの戦いで、英国のジョンソン首相が、「ゲームチェンジャー」と呼んで期待している「抗体検査」の大規模実施が、残念ながら、遅れそうだ。検査キットの精度が悪いらしい。
 
 抗体検査は、新型コロナの免疫保持者を割り出し、職場に復帰させることができるので、封鎖された都市の経済活動を復帰させる切り札として、欧米で熱く期待されている(「経済活動を蘇らせる「抗体検査」 欧米は着々準備」「「抗体検査」、欧米とのあまりの温度差が気になってきた」)。

 抗体検査が、本当に急ぎで必要なのは医療の現場だろう。イタリアでは、医師105人、看護師28人が亡くなっている(NHK)。文字通りの医療崩壊が起きている。
 
 抗体検査は簡単で、自宅でもできるので、英国では、抗体検査キットを中国から350万キットを大量購入したと発表し、在宅での検査実施に向け、試験していた。
 
 しかし、「初期の結果は芳しくなかった」とマット・ハンコック保健相がその後、明らかにした(ビジネス・インサイダー、4月7日)。検査キットの精度が悪いようだ。ほかのキットを探すのだろうか。

 ただ、ハンコック保健相は、COVID-19に罹患した人々に「免疫パスポート」を提供し、「普通の生活」に戻れるようにする計画があると述べており、抗体検査をあきらめたわけではなさそうだ。

 英国では、感染を確認する検査も4月末までに1日10万件に増やすと明らかにしている(PCR検査ではないらしい)。BBC記者の解説では、感染確認と抗体確認の二つの大規模な検査が実施され、感染確認検査が、(4月1日から)1,2週間後に、抗体検査はもっと先になってから実施されるという(BBC、4月2日)。

 抗体検査については、スペイン政府も中国から購入した検査キットが表示通りに機能しないため返品したと報じられている。
 
 その一方で、米食品医薬品局(FDA)は、米企業が開発した検査キットを承認したという報道がある(YAHOO!ニュース、英国在住の免疫学者・医師、小野昌弘氏)。

 英国政府期待の抗体検査が順調に進まず、対コロナ戦略の雲行きが怪しくなってきたのは残念だが、今後の朗報を期待したい。

本サイトのコロナウイルス関連記事は、こちらに15本あります(4月10日)

 
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