「EUから日本へコロナワクチン5230万回分が出荷された」というにわかには信じがたい大量ワクチン入荷の記事について、このブログでも伝えたが、その後、河野太郎ワクチン担当相が、約2800万回分が日本に届いているとメールで知らせているらしい。
そのことを伝えているのは今回もブルームバーグ(4月30日掲載)だ。ブルームバーグは4月22日に、「EUは、1月31日から4月19日までに43カ国向けに1億3610万回分のワクチン輸出を許可した。日本が最大の輸出先で、約5230万回分」という記事をEUの文書を元に伝えた。
河野担当相は、4月27日に自身のツイッターに「数字がだいぶ違いますね」とツイートしている。数字を否定しているのだろうか。しかし、「間違っていますね」とは書いていないので、「僕が聞いている数字とは違うなあ」という意味にも受け取れる表現だ。
数字がだいぶ違いますね。
EUから1月末以降出荷のコロナワクチン、日本へが最多の5230万回分 https://t.co/ev0ib6IGpV @businessより
— 河野太郎 (@konotarogomame) April 27, 2021
そして、3日後の30日に「電子メールで、日本に届いているファイザー製ワクチンは約2800万回分だと説明した」というのだ。誰に宛てた電子メールなのかはブルームバーグの記事は伝えていない。
届いているのが2800万回分というのは、世間が想像しているより多い数字だろう。なにしろ接種率1%ちょっとという現実なのだから。その数字をメディアにも伝えればいいのに。伝えられない事情でもあるのだろうか。ワクチン行政は不可解な部分が多い。そして、ブラックボックスだ。