米中間選挙 米予測サイトを見る トランプ巨額脱税報道の影響なし

米中間選挙まで1カ月を切った。全議席が改選される下院で民主党が過半数を占めれば、トランプ大統領弾劾の可能性も出てくる。その選挙結果は、米国のみならず世界の政治、経済にも影響を及ぼしそうだ。

ネット上の記事を読んでいると、選挙予測によく登場するのが「RealClear Politics」だ。少し見方を覚えたので紹介しよう。日々、予測結果は変化しているので、ブックマークしておけば、最新の結果を知ることができる。

まず、「RealClear Politics」。トップページ(こちら)に入り、パソコンならば、上部メニューの左から2番目にある「Election 2018」にカーソルを置く(スマホの場合は、右上のメニューから選ぶ)。上院の予測ならば、「RCP Senate Map」下院ならば 、「RCP House Map」をクリックする。

まだ定かでない下院過半数勢力

弾劾の関係から注目される下院の議席予測に7日午後3時半、アクセスしてみた。議席数は435で、青の民主党(Democrats)が205、赤の共和党(Republican)が196を獲得予想。真ん中のグレーの34が激戦(Toss Ups)となっている。現有議席は、民主193、共和236、欠員6だから、民主党が勢力を盛り返しているのがわかる。しかし、どちらが過半数218を制するのかは定かではないので、民主優勢とまでは言い切れない。「民主党拡大、その勢いを共和党がどこまで食い止めることができるか」という状況だ。

数字をさらに詳しく見ると、たとえば、民主党205の数字には内訳がある。173は紺色になっている。これは「Safe」とあるから安全圏。青色の14は「Likely Dem」で民主優勢。薄青色の18は「Leans Dem」で民主やや優勢というところだろうか。

当選見通しは、世論で判定しているらしく、日々変化している。

5日18時にアクセスしたときと数字を比べてみよう。予想獲得議席数(安全圏、優勢、やや優勢)の順番である。
[日時]  5日18時      7日15時半
▽民主党 206(173,14,19)→205(173,14,18)
▽共和党 194(161,13,20)→196(161,13,22)
▽激戦           35→34

共和党が、民主党のやや優勢選挙区をひとつひっくり返し、激戦区をひとつ、やや優勢に持ってきて、歩を進めた。ニューヨークタイムズが2日にトランプ一族の470億円巨額脱税を報じたが、この数字を見る限りでは、中間選挙への影響は出てないよう見える。

RealClear Politicsの予測は、「優勢(Likely)」「やや優勢(Leans)」「激戦(Toss Ups)」の全選挙区をリストアップしている。日本の選挙区ならば、地名を聞けば「保守が強い地域だな」とか見当がつくこともあるが、アメリカの選挙区を見せられてもさっぱりニュアンスがわからない。

ただ、現職議員の党派が赤(共和)、青(民主)でわかるようになっているので、民主の「優勢」選挙区で赤が多ければ、民主党が議席を取り戻す数が多いことになり、党の勢いがわかる。実際、赤が多い。共和党下院では、約40人が引退することも影響しているだろう。

RealClear Politicsは、日本のメディアでも、読売産経NHKなどが引用、紹介しているが、このNHKのリポートによると、選挙情報サイトとしては、バージニア大学政治センターのラリー・サバト所長が責任者を務める「サバトのクリスタルボール」、統計分析による議席予測に定評のある「ファイブサーティエイト」などがある。BBCは、「Cook Political Report」のデータを使っている。

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