10月8日週の政経予定 ポンペオ国務長官、訪中

10月8日~
8(月) 日メコン首脳会議(9日まで)
ポンペオ米国務長官が訪中 こちら
ノーベル経済学賞発表
IMF・世界銀行年次総会(バリ島、14日まで)
9日(火) IMFが世界経済見通しで会見
11(木) 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(バリ島12日まで)こちら
福島県知事選告示(28日投開票)、豊洲市場開場
12(金) トルコで軟禁中の米国人牧師の審理
(出所)時事通信、ジェトロ等
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米金利急上昇の行方

11~12日(金)にインドネシア・バリ島で20カ国(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。

前回、7月21~22日にブエノスアイレスで開かれたG20同会議では、共同声明の冒頭で、次のように米国発の貿易摩擦を懸念する表現を盛り込んだ。
「(世界経済は)短期から中期にかけての下方リスクは増大している。こうした下方リスクには、金融上の脆弱性の増加、貿易及び地政学上の緊張の高まり、グローバル・インバランス、格差、そして特にいくつかの先進国における構造的に弱い成長が含まれる」(財務省

今回も、EUはすでに、貿易摩擦の高まりが世界経済に「深刻で悪い」影響を与える可能性を警告する方針を固めており、主要テーマになるだろう(ロイター)。

また、米金利の上昇にも議論が及ぶかもしれない。「5日のニューヨーク債券市場では、米10年物国債利回りが一時3.24%に上昇(債券価格は下落)し、2011年5月以来、約7年5カ月ぶりの高い水準をつけた。朝方発表の9月の米雇用統計は失業率が約48年ぶりの水準に低下。労働需給の引き締まりを示し、利上げ継続やインフレ率の高まりを意識した債券売りを誘った」(日経新聞)。

急激な米金利の上昇はドル高を誘い、それがまた、新興国からの資金流出とドル建て債務の返済負担を重くしかねないので、世界の金融市場を不安定化させるとの心配も出ている。NY株式市場では、金利上昇で株価の割高感が強まるとの見方から、ハイテク銘柄など高めの株が売られ、ダウは4、5日の2日間で381ドル下落した。

8日週の米金利の動きは要注目。ちなみに、コロンブス・デーの8日は、米債券、為替市場は休場となる。

 ポンペオ訪中

8日に、ポンペオ米国務長官が中国を訪れる。詳細は明らかにしていないが、外務大臣、外交顧問ら、それに習近平主席と会談するようだ(AP)。
米中関係は貿易紛争と先日起きた南シナ海での中国駆逐艦の米駆逐艦への異常接近で緊張が高まっている最中だけに、中国側がどんな対応をするか注目される。

ポンペオ長官も、メインの使命は、7日に北朝鮮の金正恩委員長と会談した結果を伝えることだが、それだけでなく、米中間の共通の基盤を見い出すことにも力を注ぐと見られている。

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