1週間の出来事 7月23日週(景気、貿易紛争、北朝鮮)

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[景気]米4~6月期GDP、4.1%の伸び

27日発表の米4~6月期実質GDPは、潜在成長率(2%弱)を大きく上回る4.1%増だった。1~3月期の2.2%から大幅に加速し、約4年ぶりの高い成長率となった。

大幅な伸びを達成できたのは、GDPの7割を占める個人消費で、伸び率は前期比年率4.0%と14年10~12月期以来の高さだった。雇用拡大と大型減税で可処分所得が増え、自動車など耐久消費財の消費が9.3%も拡大した。

設備投資も法人税率の引き下げで企業業績が改善し、7.3%増と大きく伸びた(日経新聞)。

[貿易紛争]米欧は緊張緩和、米中通貨戦争?

トランプ米大統領と欧州委員会のユンケル委員長が25日、ワシントンで会談。自動車を除く工業製品に対する貿易障壁の撤廃に向けて取り組むことで合意した。交渉を進める間は自動車関税の発動を控えることも示唆した(ロイター)。

両者の会談がエスカレートすることなく緊張が緩和されたため、欧州では歓迎ムードが広がり、ドイツのアルトマイヤー経済相は合意発表後、「貿易戦争回避され、何百万人もの雇用が守られる」とツイッターで賛辞を贈った。オランダのルッテ首相も「前向きな成果を歓迎する」と表明した(時事通信)。

米中間では、20日にトランプ大統領が、人民元相場は元安に操作されているとツイートしたことから貿易戦争が通貨戦争に発展するとの見方がメディアをにぎわせた(Kobaちゃんの硬派ニュース)。

フェイスブックが、中国・浙江省で事業を立ち上げる計画を同国政府が承認を撤回した、と『ニューヨーク・タイムズ』が26日伝えた(ロイター)。米が発動に動いている2000億ドル追加関税への対抗のひとつか。

[北朝鮮]ミサイル施設解体、米兵遺骨返還

米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は23日に公表した報告書で、
北朝鮮の北西部東倉里の「西海衛星発射場」で、ミサイルの組み立てに使う建物やその近くのロケットエンジン試験台の解体作業が進んでいる様子を示していると指摘した(ロイター)。
https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-site-idJPL4N1UJ5P2

6月の米朝首脳会談で合意されていた、朝鮮戦争で戦死した米兵の遺骨が27日、返還された。米軍輸送機が27日早朝、遺骨移送のため、ソウル南方の米空軍烏山(オサン)基地から北朝鮮に向かい、数時間後に烏山基地に帰還した。遺骨55柱が返還されたという(産経新聞)。

この日は、休戦協定締結から65年を迎えた日で、遺骨返還の合意を順守したことで、北朝鮮が今後、朝鮮戦争の終戦宣言を一層強く求めてくると見られている。

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