【今週起きそうなこと(11月26日~)】G20首脳会議 米中首脳会談 ムハンマド皇太子

11月26日~12月2日 ※海外は現地時間
週内 G20首脳会議にあわせ、米中首脳会談  こちら
26(月) 衆院予算委員会で集中審議
米ロサンゼルス自動車ショー(報道向け。一般公開は30日~12月9日)
27(火)
28(水) ロシア、トルコ、イランがシリア情勢めぐり協議(アスタナ、29日まで)
7~9月期の米GDP改定値(午前8時半)
29(木) 安倍首相、アルゼンチンへ出発▽佐賀県知事選告示(12月16日投開票)
G20財務相会議(ブエノスアイレス)
ソウル中央地裁、新日鉄住金の元徴用工訴訟で二審判決
韓国最高裁、三菱重工業の元徴用工訴訟で上告審判決
10月の米個人消費支出(PCE)物価指数(午前8時半)
30(金) G20首脳会議(ブエノスアイレス、1日まで)サウジ皇太子出席 こちら
10月の失業率、有効求人倍率、鉱工業生産指数
1(土) メキシコ新大統領就任
2(日)
(出所)時事通信、ジェトロ等

[米中首脳会談]

30日、1日とアルゼンチン・ブエノスアイレスでG20首脳会議が開かれる。注目は、首脳会議もさることながら、会議に合わせて開かれる米中首脳会談と、サウジ記者殺害の司令塔と疑われているムハンマド皇太子の出席である。

米中首脳会談での合意に向けて調整が進められていることは19日のブログでまとめた。米側の8項目要求に対して、中国側が142項目の行動計画を提出、トランプ大統領は「重要な4、5項目が解決されていない」としながらも、「非常に完成度が高い」と評価している。

しかし、18日に閉幕したAPEC首脳会議では、米中が対立しAPEC史上初めて首脳宣言を出せない異常事態となった。

米側は、中国への制裁にまだ二つのカードを持っている。ひとつは、来年1月1日からの関税率25%への引き上げ。現在、2500億ドル分の中国製品に制裁関税を課しているが、うち2000億ドル分の関税率10%を25%に引き上げることだ。

トランプ大統領は22日、「彼らは1月1日から25%を支払うことになるだろう」と中国側に圧力をかけた(日経新聞)。

もうひとつは、まだ制裁が科されていない2500億ドル分の輸入品にも関税をかけることだ。

米中貿易紛争の背後では、米中冷戦が始まっている(Kobaちゃんの硬派ニュース)。一度や二度の首脳会談で決着するレベルの話ではないだろう。今回の米中首脳会談では、貿易を中心にこれまでの協議で決まったことを何らかの形で明らかにして、会談の成果とする。そんな形を米中双方、望んでいるのではないか。

[ムハンマド皇太子]

サウジアラビアのムハンマド皇太子は、サウジ記者殺害事件後初の外遊としてG20に出席する(朝日新聞)。出席については、米国、トルコから了解を取り付けており、国際的なみそぎの舞台にするのだろう、とテレビで解説されていたが、サウジの狙いは確かにそうなのかもしれない。

米中央情報局(CIA)が殺害をムハンマド皇太子の命令によるものと断定したというニュースが流れた時は、トランプ政権ももう一段の制裁に出ざるを得ないように思えた(Kobaちゃんの硬派ニュース)。

しかし、トランプ米大統領は20日にわざわざ声明を発表、「わが国の情報機関は、あらゆる情報を精査し、皇太子が事件を知っていたという結論もありうる。しかし、ありうるともありえないとも言える」と皇太子の関与に判断を下さない姿勢を明らかにした。
そのうえで、「カショギ殺害の全ての事実はわからないかもしれない。だが、いずれにせよ、わが国の関係はサウジアラビア王国とのものであり、イランと闘うえで、サウジは偉大な同盟国である。米国はサウジの確かなパートナーであり続ける」と宣言している。事件については「容赦できない」と強く非難しているが、皇太子の関与についてはグレーのままにして、サウジとの関係は現状維持の方針だ。

皇太子の地位を危うくするのは米国とサウジ王室での反皇太子勢力だろうが(Kobaちゃんの硬派ニュース)、このままいけば、皇太子の思惑通り、G20はみそぎの場になるかもしれない。