Windows7を捨て、遅いパソコンがUbuntuで高速化して蘇った② ネット接続失敗編

遅くなったWindows7パソコンがLinux系OS(基本ソフト)で高速機に蘇った体験を前回書き始め、Google chromeやDropboxなどのアプリを入れたところまで書いた。しかし、その前にやってみたけどダメだったことがある。インターネットへの接続だ。ネットに接続してないパソコンなど、ただの箱にすぎない。Ubuntu導入で高速化するのはうれしいが、ネット接続はハードルなので、よく調べてから導入した方がいい。Windowsパソコンでは簡単につながるからと高をくくっていると、あとで苦労する。

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「Wi-Fiアダプターが見つかりません」

9日深夜、Linux系のUbuntuをインストールを済ませると、真っ先に無線LANにつなごうとした。「設定」を開けると「Wi-Fi」の項目がある。しかし、「Wi-Fiアダプターが見つかりません」の文字。

市販のWindowsパソコンならば、Wi-Fi電波をキャッチする機器が内蔵されており、自動的に電波を探し出してくれる。Windows7は消去したけれど、機器まで消去はできない。どうも、その機器が働いていないらしい。Ubuntuにドライバーが入ってないのだろうか。機器を働かせるにはどうしたらいいか調べてみた。

そこで出会うのが「コマンド」である。Linuxパソコンに指示を与えるアルファベットと数字だけの列。C言語とかのプログラミング言語の種類なのか。

「Ubuntu日本語フォーラム」というサイトにたどりつくと「ネットワークにつながりません」という質問もあった。「これを読めば何とかなるな」と飛びつくと、回答は、こんな感じ。

ドライバをコンパイルしてインストールには、ターミナルを開いて以下のようにすればできると思います。
// 先頭の$ はコマンドではありません

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential git
$ git clone https://github.com/lwfinger/rtlwifi_new.git
$ cd rtlwifi_new
$ git checkout -b extended origin/extended
$ make
$ sudo make install
$ sudo modprobe rtl8822be
$ sudo shutdown -r now

これで再起動後に無線LAN デバイスが認識されるようになるかもしれません。

読んでも、何をどうすればいいのか、さっぱりわからなかった。「ターミナルを開いて」とは、そもそも何のことなのか? わかってみれば、簡単なことなのだがUbuntuのメニューに「端末」というアイコン項目があって、開くと画面の中に独立した画面が現れてくる。ここに、上に引用した「sudo apt-get update」のようなコマンドを打ち込んでいくのだ。


いろいろと読んでいくうちに、操作の初歩がわかってきたが、最初は難航した。上に引用した解説では、「ターミナル」と書いているが、ほかの解説では、「端末」というのがほとんどで、「端末を開き」「端末で」とか書かれている。しかし、通常、「端末」と言えば、ネットを受信する個々のパソコンやスマホを連想する。端末、すなわちパソコンだから、「パソコンを開き」とはどういうことなのか。「開いているのは当然じゃん。何を言いたいのか」とつまずく。知らないことには無関係を決め込んでしまう方が心乱されずにすむが、これは克服しなければならない無知なので、しばらくは我慢するしかない。

コマンドに関する記述は飛ばして調べていくと、どうやらUSBスロットに挿しこむ無線アダプターを買うのが、手っ取り早いことがわかった。「挿すだけで」つながるなんて、うれしい言葉も見つけた。しかし、後から振り返れば「わかった」つもりだった。

アマゾンで無線アダプター購入

でも、その時は「これで解決できそう」と期待がふくらんだ。時は、Ubuntuをインストールした9日深夜を越え、26時ごろになっていただろうか。10日朝9時前にアマゾンで無線アダプターを注文した。プラネックスの無線LAN子機 GW-450S(写真)、2427円。11日には届いた。

喜び勇んで、USBスロットに挿し込んだ。プラネックスのサイトには、Linux用のドライバーもあり、ダウンロードも済ませた。しかし、Ubuntuの画面は相変わらず「Wi-Fiアダプターが見つかりません」の文字が表示される。プラネックスに電話で問い合わせたが、「Linuxはサポートしていない」との返事。自分で調べるしかない。
コマンドの世界に入らざるをえなくなった。

たくさんの人が、無線LANにつなげる方法を書いてくれている。それらを読んで、いくつか試してみようというものがあった。この日の夜は仕事があったので、実際の作業は次の日に回した。

12日(水)は、パソコンを有線LANでネットに接続し、午後4、5時間かけ、コマンドと葛藤したがつながらなかった。「Ubuntu 16.04 で WN-AC433UM/GWー450S を認識させる」なんていう、Kobaちゃんが購入した「GWー450S」そのものを扱ったブログもあり、その方法でやってみた。「cd /usr/local/src」といったコマンドを書かれている通りに打ち込んでいくと、プログラムが気持ちいいほど流れるようにダウンロードされていく。しかし、「Wi-Fiアダプターが見つかりません」は変わらずのまま。



ほかの方法も試したが、細々と書いても退屈だろうから、ここで打ち切りにします。とりあえず、LANケーブルを接続して、長々と有線LANでネットにつないでいる。Ubuntuをもう少し勉強して、無線化に再度トライしてみるつもりだ。

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